人材派遣の面接で勉強以外でがんばったことを聞かれたら?

公開日:  最終更新日:2023/06/17

周りと協力し合い継続した成果をアピールできる取り組みを、具体的に紹介しましょう


人材派遣の面接で勉強以外でがんばったことを聞く理由は、あなたの人間性やコミュニケーション能力の高さを見るためです。協調性があり、継続して行動できると伝えられる取り組みを見つけましょう。

作り話をせずあなたの強みが伝わる取り組みを話しますが、体験談や恋愛談など仕事に関係のない話題は避けてください。例えば、アルバイト・サークル・部活動・資格の勉強・趣味などからエピソードを探します。

勉強以外でがんばったことなので、趣味や日常生活での取り組みを挙げても構いません。自分の強みをアピールでき、応募した職種に関係のあるエピソードが見つかったら、回答例を参考にまとめてください。

答えのポイントをまとめておき、ポイントに沿って話せるよう面接練習をしておきましょう。

勉強以外でがんばったことを聞いて、あなたの人間性やコミュニケーション能力などを見ます

人材派遣の面接で、勉強以外でがんばったことを聞く理由は3つあります。仕事と直接関わりのない質問をする意図を理解すると、面接官が知りたい答えが分かります。

求められた答えを的確に用意して、良い印象を与えましょう。社会人経験のない人や浅い人は、勉強以外でがんばったことを聞かれる可能性があります。

【質問の意図】
・経験から人間性を見たい
その時何を感じ、何を考えたかといった情報から、面接官は人間性を見ます。あなたの性格は取り組み方や考えたことを聞くと、おおよそイメージがつくからです。

経験からの学びとそれを活かす方法は職場に入ってから重要で、考えて成長できる人材かどうかを見極めます。

・コミュニケーション能力の有無を確かめたい
学生の本分は学業ですが、勉強だけに専念して取り組んできた人に対し、面接官は協調性の面で心配します。代わりに友人関係などの質問をされるかもしれません。

勉強以外の取り組みでどのような人達と関わりどのような人間関係の中で行動してきたかを聞いて、コミュニケーション能力を測ります。仕事ではコミュニケーションが必須のため、ひとりで打ち込んだ内容よりも複数の人と協力し合った取り組みのほうが評価が高い傾向にあります。

もちろん周りとコミュニケーションを取りつつ、自分ひとりでも打ち込んだ取り組みは高い評価が期待できるでしょう。

・身につけたスキルを知りたい
面接官は勉強以外の活動で身につけたスキルを知り、そのためにした努力する姿勢をチェックしています。仕事でも努力し、スキルを活かせるかどうかをイメージしながら答えを聞いています。

【勉強以外でがんばったことがない人は?】
目標を立てて達成に向けて行動した過程があれば良く、難しく考える必要はありません。学業に専念してきた人も、大きな結果を出したエピソードではなく身近な取り組みを話せば良い印象を与えるでしょう。

<エピソード例>
・部活動やサークル、アルバイトを継続した
・部活動やサークル、アルバイトで自分から行動した
・資格取得の勉強
・留学経験
・ボランティア
・長く続けているスポーツや文化活動
・地域のゴミ拾い
・忙しい家族のために家事
など

自分からすると当たり前の活動も、他人が見たらすごいと思える場合があります。思いつく取り組みをいくつも書き出して、家族や友人などにエピソードを聞いてもらい、選びましょう。

かっこいいと思う取り組みよりも、素直にがんばったと思える取り組みのほうが面接官に好印象を与えます。

勉強以外でがんばったことは協力し継続したことを挙げ、作り話は避けましょう


面接で勉強以外でがんばったことを答えるには、3つのポイントがあります。3つとも押さえられると評価が高いですが、1つだけでも面接官の好印象を与えられます。

あわせて答え方の注意点も解説するので、面接官が聞きたい答えをまとめましょう。

【答え方のポイント】
・協力して達成したできごと
人材派遣の面接官はあなたが協調性のある人物かどうかを見ています。周りと協力して取り組み達成したできごとは、協調性のアピールになります。

ただ協力したと言うだけでは伝わりづらいので、具体的にどんな役割を担当したか、どんな問題意識を持って取り組んだかを話す準備をしましょう。協力して取り組んだ内容が思い浮かばない時は、誰かのために行動した経験を考えてください。

自分だけのためではなく人のためを思って取った行動も、協調性のアピールになります。

・継続して取り組んだこと
継続して取り組んだ成果は、計画を立てて物事に取り組めた評価につながります。イベントなどのために目標を立てて準備し、成功させた経験はぴったりでしょう。

・自分の強みのアピールになる取り組み
勉強以外でがんばったことは、自分の強みをアピールできる質問です。計画的に物事を進めることが得意、チームのリーダーになって意見をまとめることが得意など、あなたの強みを発揮したエピソードを話しましょう。

あなたが得意なことから、アピールポイントを見つける方法もあります。例えば囲碁や将棋が得意な人は、先々まで何通りもの道を予想し、最善の行動を取れる人だと印象づけられます。

趣味や日常生活の中で得意なことをいくつもピックアップし、応募した職種に合う答えをまとめましょう。

【答えをまとめる注意点】
・作り話をしない
勉強以外でがんばったことが思いつかなくても、嘘はつかず別の答えを用意します。人材派遣の面接は応募者が複数いるケースは珍しいですが、もしほかの人と答えがかぶっても全く同じエピソードにはなりません。

嘘をついても話を深掘りされた時答えられない可能性が高いので、正直に答えてください。成果を出した取り組みがなくても、その過程で十分アピールできます。

・体験談や恋愛談などは避ける
勉強以外でがんばったことはプライベートのできごとでも構いませんが、仕事に関係のない体験談や恋愛談は避けましょう。あなたらしさを伝えるための話がポイントなので、仕事で活かせる要素を含んだ話にまとめてください。

・社会的評価のされにくいものは避ける
ギャンブルなど一般的に評価されにくいことは避けましょう。たとえ計画性を持って継続的に取り組み成果を出していても、面接官が良い印象を持たない可能性があります。

ギャンブルは運の要素が強い印象を与えやすいため、自分で決断できない人と思われるかもしれません。

具体的な取り組みを挙げて、あなたの強みをアピールする回答を用意しましょう

人材派遣の面接で勉強以外にがんばったことを話すには、事前に答えるポイントを用意して出かけましょう。話したいポイントをまとめ、スムーズに話せる練習をしておくと本番で自信を持って話せます。

取り組んだ内容別の回答例を紹介するので、参考にしてください。

・アルバイト
「私が勉強以外にがんばったことは、飲食店でのアルバイトです。お客様満足度を上げることを目標に、スタッフ同士のコミュニケーションを大切にしました。

駅前店舗のため多忙な日が多く、料理の提供まで時間がかかることを克服しようと、問題点や対策を考えました。自分の担当テーブルで仕事が遅れそうな時は周りへ仕事を共有する、時間がかかりそうなメニューには注文の段階でお客様の了承を得るなどの配慮をしたところ、口コミ評価が上がりました。

御社で営業職として働く時も、お客様の声を聞いて自分から行動し、満足度の高い営業を目指したいです。」

・サークル・部活動
「私ががんばったことは、大学生の時のテニスサークル活動です。試合に出ても負けてばかりで辞めるメンバーも多く、活気が失われつつあったので、改善のための取り組みを提案しました。

練習不足は、資金面の問題から練習場所確保ができないことも原因の1つと分かりました。そのため主将としてOB会へ掛け合い先輩方からの協力を受けつつ、自分達でも費用を工面して、定期的に練習場所を確保できようになりました。

その結果、仲間や協力してくれる方々のおかげで勝てるようになり、達成する喜びを経験するとともに、周りの人を巻き込んで目標達成する大変さを知りました。この経験を活かし、営業職としてお客様への提案を御社の方々とともに実現していきたいと思います。」

・資格の勉強
「私が勉強以外にがんばったことは、在学中に簿記検定2級を取ったことです。経営に興味があり、企業経営を知るために簿記を学ぶと良いと聞き、2級の取得を目指しました。

簿記2級の合格率は40%で厳しい数字でしたが、1日2時間の学習時間を確保し1年間勉強を続けました。継続的に取り組んだことで合格できた経験から、計画を立てて継続する大切さを学びました。

入社後は、御社の経理事務として計画的に業務を進め、簿記2級の知識を活かして正しく処理しようと思います。」
→資格取得はひとりでコツコツと学び合格するケースが多いですが、ほかの質問で協調性をアピールできていれば問題ありません。

(まとめ)人材派遣の面接で勉強以外でがんばったことを聞かれたら?

1.周りと協力し合い継続した成果をアピールできる取り組みを、具体的に紹介しましょう
面接官はあなたの協調性や継続力を見るために聞くので、それらをアピールする取り組みを話しましょう。アルバイトやサークル活動などから選び、スムーズに答える準備をしてください。

2.勉強以外でがんばったことを聞いて、あなたの人間性やコミュニケーション能力などを見ます
勉強以外でがんばったことからあなたの人間性を見て、コミュニケーション能力の高さを確かめます。その取り組みで身につけたスキルがあれば、努力した過程も見られます。

思いつかない時は身近な取り組みから、素直にがんばったと思える内容を挙げましょう。

3.勉強以外でがんばったことは協力し継続したことを挙げ、作り話は避けましょう
勉強以外でがんばったことは、協調性や継続する力があるとアピールできるできごとを選びましょう。あなたの強みをアピールするために、趣味や日常生活のできごとを紹介する方法もあります。

4.具体的な取り組みを挙げて、あなたの強みをアピールする回答を用意しましょう
勉強以外でがんばったことは、具体的な取り組みを挙げてあなたの強みをアピールしましょう。アルバイト・サークル・部活動・資格取得などで問題を解決したり目標達成したりしたエピソードが分かりやすいです。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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