転職の面接でブランク中に何もしてないと答えると不利?
ブランク中に何もしてない場合は言い方を考えよう
仕事についていない期間、特に正社員として働いていない期間を、ブランクまたは空白期間と呼びます。ブランクの長さによっては、面接官に理由などを尋ねられる可能性が高いですが、「何もしてない」と答えることは避けましょう。
ブランクの間に何もできなかったときは、答え方の工夫が必要です。ポイントを知って、面接官にマイナスの印象を与えない回答を準備しましょう。
何もしていないと答えない方がいい理由
ブランク期間中に「何もしてない」と答えると、面接官へマイナスの印象を与える恐れがあります。なぜ何もしてないと言わない方がいいのか、理由を説明します。
仕事への意欲がないと思われやすい
ブランクの間何もしなかったとだけ答えると、働く意欲がないと面接官に思われやすいです。働ける状態ではなかったものの、今後働くための行動を取れていれば、ブランク期間中も仕事への意欲はあったとみなされます。
企業は働く意欲のある人材を求めるため、「何もしてない」という回答は採用で不利になる恐れがあります。
面倒なことから逃げやすいと思われる
「ブランクの間何もしてない」という答えは、行動を起こすことが面倒で逃げていたと受け取られる恐れがあります。転職活動は情報収集や応募先とのやり取り、書類作成、面接などあらゆる行動が必要で、手間を感じる場合もあるでしょう。
自分で考えて行動する転職活動をせず、必要な行動も取らなかったと面接官がとらえると、仕事でも面倒ごとから逃げる可能性があるとイメージされてしまい、マイナスの印象を持たれやすいです。
ブランクの長さの許容範囲
ブランクの長さによっては、特に問題にされないこともあります。どの程度までのブランクが許容範囲か、ブランクの長さごとに説明します。
1年程度は珍しくない
一般的な転職の場合、3か月程度で次の職場へ移るケースが多くなっています。3か月未満のブランクの場合、質問されない場合もあるでしょう。
しかし、本人のケガや病気の療養、家族の介護や看病などの理由で、1年程度ブランクが生じるケースも珍しくありません。面接官へ事情を説明し、現在は状況が改善され問題なく働ける状態にあることを伝えると、ブランクが不利になる可能性は低いでしょう。
2~3年は理由の説明が必要
前職を退職後、2~3年のブランクがある場合、面接では必ず理由を尋ねられるので要点をまとめておきます。「何もしてない」と感じる場合も振り返り、小さなことでもかまわないので、ブランクの理由につながる事柄を見つけましょう。
出産や育児も、長期に渡って仕事から離れた理由になるので、子供の預け先が確保できたことなどをあわせて伝えると、ブランクを理由に採用が不利とはならないでしょう。
5年以上はマイナスの印象の恐れがある
ブランク期間が長いと、面接官によっては「採用しづらい理由がある人材では?」「ストレス耐性が低いためでは?」などと思われる可能性があります。また、長期間仕事の場から離れていると、再び慣れるまでに時間がかかり、実務を覚え直すことも必要です。
転職を目指し、最新知識やスキルを学んでいたとアピールできると、採用の可能性はあるでしょう。ちなみに、アルバイトやパート採用の場合は、5年を超えるブランクがあったとしても特に問題にされないケースが多いです。
ブランク中に何もしてないときの答え方のコツ
ブランク期間に何もできなかった場合でも、面接官にマイナスの印象を与えないコツを紹介します。小さなことでもかまわないので、何をしていたか振り返り、以下のポイントを元に答えをまとめましょう。
充電期間が必要だった
前職在職中に休暇が取りづらく、家族や友人との時間、リフレッシュの時間を確保したかったと伝えても問題はありません。充電期間として過ごした事実だけでなく、ブランク期間明けに働くことを意識して、情報収集していたことなども話しましょう。
自分に合う企業を探していた
自分により適した企業と出会うため、焦って転職せず企業研究に時間を費やしたことを伝えます。情報収集して厳選した結果、応募したことが伝わると、仕事への熱意のアピールにつながります。
自分と向き合っていた
自分と向き合う時間は、転職活動を始める前に欠かせません。前職在職中に将来のキャリアビジョンが決まっていた場合、3か月程度で転職先を見つけられる可能性があります。
しかし再検討を行った場合、時間がかかるでしょう。自分を見つめ直した結果、転職活動の軸がまとまり、今回応募したと伝えます。
キャリアビジョンは、応募先企業とつながりのあることが大切です。
うそをつかない
ブランク理由の説明に、うそはつかないことです。ブランク期間中の取り組みを振り返り、「大した内容ではない」と自分で判断した場合、うその取り組みを話したくなるかもしれません。
しかし、面接官にうそはばれやすく、虚偽の内容だとはっきりした場合、採用に不利になる可能性が高いため避けましょう。
前向きな姿勢を心がける
表現次第で面接官の印象は変わるため、前向きな態度や言葉遣いで面接に臨みましょう。取り組みが些細なことばかりに思えて、謙虚に「何もしてない」と答えても、面接官が知りたいことは実際のあなたの取り組みです。
充電期間や自分を見つめ直す期間など、前向きな表現で取り組みの内容を話しましょう。
反省の気持ちを伝える
ブランクの間、何もしなかったことを反省する気持ちは、正直に伝えましょう。今までの自分を振り返って反省し、改善に取り組もうとする人は、成長意欲があると評価されやすいためです。
反省し、働くために始めた取り組みなどまでセットで話しましょう。
【理由別】ブランク中何もしてないときの回答例
ブランク中に何もしなかった場合の回答例を紹介します。
ブランク期間をどのように過ごしたか振り返り、思い浮かんだ理由に当てはまる回答例を参考に、答えの要点をまとめましょう。
遊んでいて何もしてない
前職を退職してすぐの頃は、実は目標を定めずゲームなどをして過ごしておりました。しかし、数か月前に大学時代の友人と再会し、仕事に対して努力する姿を見、自分が取り残されていると焦りを感じました。
その後、自分と向き合い将来のキャリアビジョンをまとめる中で、ITエンジニアに興味を持ちました。プログラミングスクールへ通い始め、現在もスキルアップを続けています。
充電期間にあてていた
前職は忙しく休みを思うように取れなかったため、退職後にリフレッシュ期間を取りました。初めはひと月の予定でしたが、趣味に没頭してしまい3か月過ぎてしまいました。
そんな中、私と同年代が職場のリーダーとして活躍する特集をテレビで見、「これではいけない」と焦りを感じたため、先延ばしにしていた転職活動を始めました。
自分を見つめ直し適した企業を探していた
前職を退職後は自分を振り返り、将来のキャリアビジョンを検討しておりました。まとまったキャリアビジョンを元に、実績やスキルを生かせる企業を探していたところ、御社の社風や雰囲気を知って、ぜひ働きたいと思い、応募いたしました。
ブランク中の説明に悩むときの対処法
転職活動でブランク期間の説明に困ったときは、次の対処法を行いましょう。今からでも遅くはないので、できそうな方法を選んで挑戦しましょう。
自己分析する
就職活動と転職活動に欠かせない、自己分析を行いましょう。以前の就職活動、または転職活動時に行ったとしても、時間が経って考え方の変わっている可能性があります。
働きやすい職場と出会うためにも、改めて自己分析を実施しましょう。自分史・できごとのモチベーショングラフ・マインドマップそれぞれを書くなどの方法があり、複数の方法を行います。
やり方がわからない場合は、ツールを使うと便利です。
アルバイトやパートで働く
前職を辞めたあと何もしてないときは、ひとまずアルバイトやパートとして働き、仕事をする感覚を取り戻す方法もおすすめです。転職したい業界や会社があり、応募するためにアルバイトなどとして実際に職場を経験したことは、仕事に対するやる気のアピールにつながります。
アルバイトをしながら、仕事に必要な知識を深め、関連する資格へ挑戦・取得できると、行動力の証明にもなります。
スキルアップに取り組む
スキルアップへ取り組むと、ブランク期間中に何もできず自信を持てない状態から、少しずつ自信を取り戻せます。新しい知識を学び、スキルを磨いたことは、転職活動で仕事に対する熱意のアピールに役立ちます。
挑戦したい業界や職種がまとまった段階で、早めにスキルアップの取り組みを始めましょう。
資格の勉強をして取得する
資格の勉強をして取得すると、転職活動で仕事に対する熱意を伝えられます。やりたい仕事に関する経験や実績がない場合は、初歩的な資格からチャレンジしましょう。
例えば日商簿記3級やITパスポートの資格は、数か月の独学で合格できる人もいます。キャリアアップが目的の場合は、上級の資格へチャレンジし取得すると、即戦力として期待されるでしょう。
プロに相談する
ブランクがあり、その間特に何もしておらず、転職活動に不利にならないか心配なときはプロへ相談する方法もおすすめです。仕事に慣れてから正社員へ応募したい、または正社員につながる仕事をしたい場合、人材派遣会社の利用もひとつの方法です。
登録の際、ブランクがあることを伝えて、今後のキャリアプランについて相談してみましょう。
グロップの評判が高い理由とは?利用者のリアルな声から見える魅力
人材派遣会社のグロップは、登録した人から高い評価を得ています。なぜグロップの評判はいいのでしょうか。登録した人の口コミを集めてみました。
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まとめ
①ブランク中に何もしてない場合は言い方を考えよう
②何もしていないと答えない方がいい理由を知ろう
③ブランクの長さの許容範囲をチェックしよう
④ブランク中何もしてないときの回答例を見ておこう
⑤ブランク中の説明に悩むときの対処法を学ぼう
著者情報
![]() | 小松 元樹 プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。 |