人材派遣の面接で椅子の座り方はどう気をつける?

公開日:  最終更新日:2021/06/18

まずは上座・下座を意識することが大切!


人材派遣の面接では、椅子が複数用意されている部屋に案内されることがあります。このときは上座・下座の概念を理解できているか面接官に試されているので、基本的に入口側の椅子に腰掛けるようにしてください。

椅子に腰掛けたら次は姿勢に注意しましょう。椅子に深く腰掛けてしまうと、膝を直角に曲げることができないので、だらしのない印象を与えてしまうかもしれません。

また、足の開き方・手の置き方は男女で異なるので注意してください。座り方については反復練習で覚えていきましょう。

人材派遣の面接では、面接中は当然、控室で待機しているときや、面接の前後で社屋の近くにいるときは気を抜かずに、常識的な行動を心がけてください。

人材派遣の面接で迷いがちな座り方!正しい座り方は?

人材派遣の面接ではマナーが重要視されますが、その中でも以外に迷ってしまうのが「座り方」という方もいるのではないでしょうか。ここでは人材派遣の面接での正しい座り方について見ていきたいと思います。

まず意識したいのは、「どの場所に座るか」というポイントです。椅子が一つだけ用意してあれば迷うことはありませんが、通常会議室のようなレイアウトの部屋に通されることもあり、椅子がたくさん並んでいるとどの椅子に座っていいのか分からなくなってしまうことがあります。

たくさん椅子が用意されている部屋に案内された場合、基本的には出口に近い一番手前の椅子に座ってください。一番手前の椅子は下座にあたるので、その椅子に座ればまずマナー違反ということにはなりません。

椅子がたくさん並んでいる部屋を面接会場とすることはあまりありませんので、入室したときに空席の椅子がたくさん並んでいるとパニックになってしまうかもしれませんが、基本的には入口側にある椅子に座れば問題ないということを覚えておいてください。また、通常の椅子ではなくソファが用意されていた場合も、下座は入口側だということを覚えておけば問題ありません。

席を指定された場合は上座、下座で迷うことはありませんが、複数ある椅子から座る椅子を選ばせる場合は注意が必要です。座る椅子を間違えてしまえば、基本的なビジネスマナーを守れていないと判断されてしまうからです。

次に気をつけたいのは椅子に座るタイミングです。基本的なことではありますが、用意されていた椅子であっても、面接官に「お掛けください」と言われる前に座ってしまうのはマナー違反となってしまいます。

必ず面接官に着席を促されてから座るようにしてください。面接官に着席を促されるまでは、椅子の横側に立って待ちましょう。

このとき椅子のどちら側に立てばいいのか迷う方もいるかもしれませんが、やはり下座側、つまり入り口に近い方で控えている方がベターでしょう。

人材派遣の面接で座り方を意識すると同時に注意したいのは、カバンの選び方です。カバンの選び方と椅子の座り方は関係ないように思えますが、カバンは着席時に椅子の横に置くことなります。

このとき、カバンの選び方が悪いと、カバンが倒れてしまうので、スムーズに着席することができないのです。カバンの選び方一つで面接官の印象が大きく変わってしまうので、どのカバンを選ぶかは大変重要なポイントとなるでしょう。

人材派遣の面接では、基本的に自立するカバンを選んでください。カバンの底面にスタッズなどの金属が埋め込まれているものだと椅子の横で安定します。

カバンの選び方一つで面接官に与える印象は結果として大きく異なります。面接にふさわしい見た目のカバンを選ぶことは当然大切ですが、椅子の横で自立できるカバンを選ぶようにしてください。

面接での印象が大きく変わる!椅子の「腰掛け方」に注意


先ほどは椅子への座るまでのマナーについて紹介しましたが、この項では椅子に座ってからの正しい姿勢について紹介していきたいと思います。椅子に座るまでのマナーは完璧だったとしても、椅子に座る姿勢が悪ければ面接官に与える印象は悪くなってしまうので注意が必要です。

まず意識したいのが、足の開き方です。足の開き方は男女別に異なるので注意しましょう。

男性であれば、足は肩幅ほど開き、女性であれば足は閉じてください。男性は肩幅以上に足を開いてしまうと偉そうに見えてしまうのでNGです。

基本的に足を組むのは男女ともにNGです。面接官に悪い印象を与えてしまうので絶対に避けてください。

次に背もたれへのもたれ方です。深くもたれかかってしまうとだらしない印象を与えてしまうので、椅子の気持ち半分ぐらい前に座ってしっかりと背筋を伸ばしましょう。椅子に深く座ってしまうと、膝を直角に曲げることができずに、足を前に放り出す形になってしまいます。

足を前に放り出すような姿勢はやはりだらしなく見えてしまいます。逆に、足を引きすぎるのも不格好に見えてしまい、面接官に真面目に面接を受ける気持ちがないと捉えられてしまうので気をつけなければいけません。

次に手の位置ですが、男性の場合は軽く手を握って太ももの上に置いてください。膝の上に手を置くと前傾姿勢になってしまいだらしのない印象を与えてしまうでしょう。

女性の場合、手は太ももの上で重ねてください。このとき、指を組んだり、指先がバラバラになったりしないようにしましょう。

座っているときの姿勢というものは、普段の生活で染み付いた姿勢がそのまま現れますので、なかなか矯正することはできません。また、誤った座り方をしていたとしても、自分ではいつもどおりの座り方なので、謝っていること自体に気づくことができないのです。

人材派遣の面接で座り方で面接官に不快な印象を与えたくないのであれば、面接練習などをして、第三者に座り方をチェックしてもらうことが重要です。そのためにぜひ実践してもらいたいのが面接練習です。

面接練習と言っても、友人や家族に面接官の相手となってもらって、模擬的に面接をするだけで構いません。しかし、より専門的なアドバイスを受けたいのであれば、人材派遣会社に模擬面接の練習をお願いするのがいいでしょう。

人材派遣会社のスタッフに模擬面接を担当してもらえば、どのような点に問題があるのかを的確にアドバイスしてもらえます。面接で失敗ばかりしてしまっているというかたは、模擬面接を何度も受けて、場数を踏むことを大切にしてください。

最後に会社の入口から入室までのマナーをチェックしよう

人材派遣の面接で重要になるのがマナーですが、さまざまな場面で面接官は応募者がマナーを守れているかどうかに目を光らせています。先ほどは椅子の座り方について紹介しましたが、ここでは面接全般のマナーについて考えていきたいと思います。

人材派遣の面接でマナーについて意識しないといけないのは、入室時からだと考える方もいるようですが、厳密に言うとそれは違います。人材派遣の面接では、面接を受ける会社の入口からマナーに気をつけなければいけません。

会社の入口に到着する前に軽く身だしなみをチェックし、入口を通過したら面接が始まったものだと考えてください。受付で面接に来た旨を告げて控室に通されたときは、控室では適度に緊張を保つようにしてください。

ここでありがちな失敗は、控室でリラックスしすぎるということです。控室でリラックスしすぎると、いきなり面接官が呼びに来たときに悪い印象を与えてしまいますし、緊張の糸が完全に切れてしまったまま面接に進んでしまうと、面接での受け答えも適当になってしまいます。

控室ではスマホをいじったり、リラックスしすぎたりすることは控えて、面接での受け答えに関する内容をメモした紙をチェックしたり、身だしなみの最終チェックをしたりするなどして、程よい緊張感を保ちながら過ごしてください。担当者に呼ばれたらいよいよ面接がスタートしますが、入室時にも守るべきマナーがあります。

入室時のマナーで特に意識したいのは、ノックの回数です。ノックの回数は日本の基準と国際基準があり、日本の基準であれば3回、国際基準であれば4回のノックを行います。

ノックをして中から入室を促す声があったら、静かに入室してドアを閉め、「失礼します」と一礼してください。このとき、ドアは後手で閉めないようにしてください。

常に面接官の方を向いていないと失礼な印象を与えてしまうと考える方もいるようですが、後手でドアを閉めるのはみっともないので控えてください。この後は挨拶を交えて、先ほど紹介したように着席してください。

面接終了時の挨拶は面接の締めくくりとして非常に重要です。面接を終了することを告げられたら、面接官に「本日は貴重な時間を割いていただき、誠にありがとうございました」などと挨拶しましょう。

面接官はさまざまな応募者の面接を行っていますので、そのメインの業務に時間を割くのは当然のことではありますが、この一言が言えると面接官に与える印象は非常に良くなります。

面接が終わって退室、退社しても気を抜いてはいけません。社屋の近くには応募した企業の社員がいるかもしれないので、非常識な行動は取らないように注意してください。

(まとめ)人材派遣の面接で椅子の座り方はどう気をつける?

1.まずは上座・下座を意識することが大切!
人材派遣の面接では、上座・下座に注意して、着席を促されてから椅子に座ります。椅子に座ってからの姿勢が悪いと面接官に悪い印象を与えるので気をつけましょう。

面接の際は、会社の最寄り駅到着時から面接が始まっているものと心がけてください。

2.人材派遣の面接で迷いがちな座り方!正しい座り方は?
人材派遣の面接では、意外と椅子の座り方に迷ってしまうものです。基本的に入り口に一番近い椅子を選び、着席を促されるまでは椅子の横に立って待機することを覚えておいてください。

3.面接での印象が大きく変わる!椅子の「腰掛け方」に注意
人材派遣の面接では、どのように椅子に腰掛けるかも重要なポイントです。男女ごとに足の開き方や手の置き方が異なるので、模擬面接などで反復練習をするなどして、しっかりと体に覚えさせましょう。

4.最後に会社の入口から入室までのマナーをチェックしよう
人材派遣の面接では、守るべきマナーがたくさんあります。面接時だけ注意していればいいと考える方もいるかもしれませんが、それは基本的に間違いで、控室はもちろん、社屋の近くにいるときは気を緩めてはいけません。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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