人材派遣の面接で回答に詰まったときは?

公開日:  最終更新日:2022/08/17

面接の答えに詰まったときは、沈黙にならず対処法を実践して挽回しましょう


人材派遣の面接で答えに詰まっても不利にはならず、その後対処できれば問題ありません。面接官はあなたが困ったときの対応力や素直さ、謙虚さを見るため、沈黙を続けず知ったかぶりをしないで対処できれば、マイナス評価にはならないでしょう。

面接で答えに詰まったときの対処法は、質問を確認する・考える時間をもらう・わからないと伝えることです。「えー」など、時間稼ぎと思われる言葉の多用は避けるようにしてください。

詰まらずスムーズに答える準備ができれば、安心して面談に望めます。もし詰まったときの答え方の練習もあわせてできると心強いでしょう。

人材派遣会社の担当者と派遣先の情報を共有して面談対策をし、自宅で鏡を見て答える練習などをして出かけると安心です。

答えに詰まっても悪いことではなく、面接官はそのあとの対応を見ます

人材派遣の面接で答えに詰まることは、特に問題ありません。それよりもその後あなたがどう対処したかを面接官はチェックし、対応力を確認します。

対応力は仕事で不可欠なので、想定外のできごとへうまく対処できると好印象を与えます。そのため面接で答えに詰まったときは、アピールするチャンスと思って前向きに対処してください。

もし販売職についた場合、お客様からの質問の答えに困っても切り替える力があれば切り抜けられます。難しい要求に対処できれば、お客様からの信頼を得るでしょう。

コールセンターで問い合わせの電話に対し、沈黙せずスムーズな回答ができると企業の信頼度アップにもつながります。企業側はそのようなスタッフをぜひ欲しいと考えます。

社会人経験のある人は、これまでをふり返って返答や対応に困ったときどのようにしたかを思い出してください。経験にもとづく回答をすると、面接官はあなたが働く様子をイメージしやすくなります。

「詰まって答えられないのでは?」と心配しすぎると緊張し、余計答えに詰まるかもしれません。中にはわざと難しく答えにくい質問をするケースもあるため、答えに時間がかかると感じたときは対処法を使って切り抜けましょう。

また、答えられない質問に対して素直にわからないと言える、謙虚さも面接官がチェックするポイントです。何でもわからないと言えばいいわけではありませんが、嘘で取り繕うよりは素直な人だと印象を与えるでしょう。

<答えに詰まったら不合格だった>
このケースは答えに詰まったまま沈黙が続き、何も答えられずに面接を終えた可能性があります。多少詰まっても、それだけで不採用にする可能性は低く、他に原因があると考えられます。

沈黙を続けるより、一生懸命質問の意図に沿うようにあなたらしさを伝えることを目指しましょう。

<答えに詰まりやすい質問>
・答えが決まっている質問
面接官が正解を用意しており、あなたがどれだけ学び経験があるかを試す質問です。正しい答えを言わなくては、とプレッシャーを感じると答えが詰まりやすくなります。

・あなたの意見を問う質問
決まった答えはなく、あなたの価値観にもとづいて意見を話す質問は、派遣先企業の考え方に沿った内容がよいでしょう。人材派遣会社の担当者は、あなたが紹介予定派遣先と面談する前に会社の理念などをお伝えします。

あなたの考え方を聞く質問に備えて、会社が求める人物像を把握してからあらゆる回答を用意すると、答えが詰まりにくくなります。

面接で回答に詰まっても、その後の答え方次第で挽回ができます


質問の答えに詰まったことよりも対処した内容を面接官は重視するので、あなたの知識や経験を生かして切り抜けましょう。しかし突然面接の場で対処法を思いつくことは難しいため、事前に方法を学んでおくと安心です。

面接で回答に詰まったときの対処法を3つあげるので、ひとつでも多く身につけてから面接に向かうことをおすすめします。

<答えに詰まったときの対処法>
・質問の趣旨を確認する
質問の内容を復唱して確認する方法ですが、質問の意味がわかりにくいときに有効な方法です。答えが決まっておらず、解釈によって回答内容に差が出ると思えば、あなたの解釈を伝えて合っているか確認しましょう。

その間に考える時間ができ、回答のまとめ方の方向性もあわせてわかるはずです。面接官への質問は一度だけとは決まっていませんが、いくつも質問を続けると別の質問へ移る場合があります。

しかし答えを導き出そうと一生懸命質問を重ねる姿は、わからないことも調べて努力できると評価される可能性があります。

・考える時間をもらう
しばらく考えると答えがまとまりそうなときは、「少々お時間を頂けないでしょうか?」と面接官へ申し出て、考える時間をもらいます。その時間中は沈黙してもかまいませんが、1分以内にとどめましょう。

面接官に考える時間をもらったときは必ず答え、時間を割いたにもかかわらず「わかりません」と答えないようにします。どうしても答えが出なければ、「お時間を頂いたにもかかわらず、不勉強で申し訳ございません」と、わからない旨を伝えます。

・わからないと素直に伝える
考える時間をもらったとしても答えが出そうにない場合、はじめから素直に面接官へ答えが出ない旨を伝えましょう。ただしわからないと答えるだけでなく、「帰宅後すぐに調べたいと思います」など、前向きな言葉を添えると好印象です。

素直さと謙虚さ、勉強意欲があると伝わる答え方を心がけてください。

<担当者と面接対策する>
人材派遣会社の担当者は、あなたの紹介予定派遣先について詳しい情報を知っており、面談が近づくと詳細をお伝えします。はじめは職種だけで紹介希望をお聞きしますが、面談まで進むと会社名や経営理念などの情報を提供し、面談対策をします。

聞かれやすい質問や過去に派遣された人が面談で出た質問など、気になる情報があれば担当者へ気軽にお尋ねください。担当者は派遣先とのつながりがあるため、信頼して頂ける情報を持っています。

面接で答えに詰まったとき、沈黙や知ったかぶりは避けましょう

人材派遣の面接で答えがうまく思いつかず詰まったときは、どうにか答えて切り抜けることが必要です。しかし、逆に評価を落としてしまう避けるべき行動もあります。

面接で答えられず早くその場を終わらせたい、自分では何もできないと感じたときに、行う可能性があるNG行動を紹介します。

<避けるべき行動>
・5秒以上の沈黙を避ける
面接の目的はあなたの人柄や価値観を確認し、自社で気持ち良く長く働けるかを見ることです。長い沈黙ばかりが続くとあなたとの会話が成立せず、判断材料が少なくなります。

あなた自身をできるだけ多く面接官に知ってもらうことが、派遣決定への近道です。そのためできるだけ沈黙は避けましょう。

もし長い沈黙を作ってしまっても、そのマイナス評価をカバーしてプラスになるほどの回答ができれば、印象はよくなります。考えるため沈黙が長くなりそうなときは、先に考える時間をもらってからにした方が面接官も心配なくあなたを待てます。

・知ったかぶりで答える
何か答えなくてはと焦ると、十分な知識や考えがないまま勢いで答えてしまいます。知ったかぶりは、これからつく職場に関するものほど不利になる可能性があるため、避けましょう。

面接官は、その場を取り繕うだけの人材だとあなたを評価する可能性があります。嘘やあいまいな情報を勢いで話すことはやめましょう。

不勉強だと謝ってこのあと勉強しておくと伝えれば、自分の足りない部分を認めて向上できる人と印象づけることができます。

・「わかりません」とすぐに言う
沈黙してはいけないものの、ほとんど考えもせず「わかりません」と言っては、考える気がない印象を与える可能性があります。どうしてもわからない質問に対しては、質問の内容を確認するやりとりをしたあとで「不勉強のためわかりません」と答えましょう。

・「えー」などの言葉をくり返す
沈黙を避ける目的で質問の内容を確認するとき、行いがちな行動です。しかし意味のない言葉のくり返しは面接官に時間稼ぎの印象を与えるため、考えをまとめる時間が欲しいときは素直に申し出た方がよいでしょう。

<答えに詰まらないための準備>
質問の答えに詰まらずスムーズに回答できれば、あなたも不安にならず満足のいく面接になるはずです。回答は人材派遣会社が持つ、派遣先の情報をもとにして印象がよくなるようまとめます。

面接の練習を重ねるとリラックスして答えられるため詰まりにくく、深く考える質問があっても落ち着いてまとめられます。担当者と面接の練習する他に、あなたの自宅で鏡を見ながら質問例に答える練習をしましょう。

家族や友達に質問を言ってもらい、答える練習も効果的です。想定外の質問がきたときに備えて、答えに詰まったときの練習もしておくと安心です。

家族や友人などあなた以外の人に協力してもらって、練習を重ねましょう。

(まとめ)人材派遣の面接で回答に詰まったときは?

1.面接の答えに詰まったときは、沈黙にならず対処法を実践して挽回しましょう
面接で答えが詰まったときは、沈黙せず知ったかぶりはせず、考える時間をもらうなどして対処します。面接の練習は答えに詰まったときを想定すると、いざというとき役に立ちます。

2.答えに詰まっても悪いことではなく、面接官はそのあとの対応を見ます
面接で答えに詰まっても、それだけでは不採用の可能性は低いです。むしろ回答に詰まったあと上手に対処できた方が、アピールするチャンスになります。

答えに詰まりやすい質問が出ても、緊張しすぎず答えましょう。

3.面接で回答に詰まっても、その後の答え方次第で挽回ができます
面接の回答で詰まっても沈黙せず、質問の意味を尋ねたり考える時間をもらったりして答えましょう。どうしても答えが出ない場合は、わかりませんと答えられる謙虚さも見ています。

4.面接で答えに詰まったとき、沈黙や知ったかぶりは避けましょう
面接の答えに詰まっても沈黙や知ったかぶりはせず、わからなければ素直に「わかりません」と答えましょう。ただ質問を復唱する、「えー」など時間を稼ぐ言葉も避けます。

面接で詰まらないために、自宅で鏡を見ながら練習する方法もあります。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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