人材派遣の面接ではどんな化粧をしていくといいの?

公開日:  最終更新日:2022/01/19

化粧によって「健康的で信頼できる人」というイメージを演出しましょう


人材派遣会社の面接官に好印象を与えるために、「健康的で信頼できる人」というイメージを演出できる化粧を心がけましょう。転職の面接では、大人の女性としてのマナーや立ち振る舞いを見られますので、発言・ふるまい・外見でアピールしていくことが重要です。

このうちの一つである「外見」について、適切な化粧を施すことで面接官に良い印象を与えられれば、「採用したい!」と思わせる可能性も高まるでしょう。転職先の人材派遣会社の社風に合わせ、立ち居振る舞いだけでなく化粧も気をつかってみることで、より一層あなたの魅力が面接官に伝わります。

面接向けの化粧方法を紹介します

ここでは、基本的な化粧方法を紹介していきます。これをベースとして、自分に合った方法を編み出していきましょう。

【血色を意識する】
ベースとなる化粧は、特に「血色」を意識してみてください。程よくツヤがあり、同時に血色が分かるような薄めの化粧が、面接官に健康的な印象を与えることができます。

そのためのコツとして、化粧の下地は保湿効果があるものを使うようにしましょう。その上に、肌のムラやシミなどを隠せるファンデーションを重ねていくことで、程良いツヤ感を出すことができます。

この時、厚塗りによって下品に見えてしまわないよう注意が必要です。ツヤ感によって明るい印象が強まり健康的に見えるようにしましょう。

フェイスパウダーとコンシーラーはポイント使いがおすすめです。例えば転職活動をしている人で、仕事が終わってから人材派遣会社の面接に向かうのであれば、フェイスパウダーを使うと化粧崩れを軽減できるでしょう。

特に気になるシミ・クマなどがある場合は、コンシーラーで部分的にカバーすることで仕上がりも自然になります。

【アイメイクは過剰にならないように】
アイメイクによって目の輪郭をはっきり見せることで、顔の視認性が強まり、面接官の印象に残りやすくなります。厚化粧に見えてしまわないよう、程良いバランスで目の周辺を整えていきましょう。

アイシャドウは、面接シーンでは落ち着いた色を選ぶのが無難です。普段より物足りなく感じる人もいると思いますが、ブラウン系やベージュが向いています。

逆に、ラメやパールの入ったものは面接には不向きなので使用は控えましょう。アイラインは、濃くなり過ぎないように意識しながら、程よく目の輪郭をはっきりさせることを意識しましょう。

まつ毛の根本に少しずつ足していくのがポイントで、目尻も少しなら引き上げても大丈夫です。太くなり過ぎたり、長くなり過ぎたりしないよう注意してください。

マスカラはブラックやブラウン系が無難で、ブラックなら引き締まった印象になりますし、ブラウン系なら柔らかい印象になります。つけまつ毛やまつエクは、不自然にならない程度であれば使用しても問題ありません。

【チークはピンク系を避ける】
チークの色の選択にも注意が必要で、ピンク系はかわいい印象が強調されがちになります。よって、面接を受ける場合はブラウンオレンジ系・コーラル系・ベージュ系がおすすめです。

自分の肌の色との相性を見ながら選んでいきましょう。

【口元はしっかりアピール】
唇の血色が気になる場合、リップベースやリップコンシーラーで整えることで美しく発色します。濃い色を使ったり、グロスを使ったりするのは派手に見えることが多いので避けてください。

アイシャドウやチークと色味を合わせて、「塗っている」ことが分かるようにするのがポイントです。

実は、口元というのは面接時に注目を浴びやすい部分です。マスクをして面接に臨む機会も多いかも知れませんが、マスクを外して面接官と相対する場合は、口元もしっかりアピールできるようにしておきましょう。

業界によっては化粧の仕方に注意しましょう


どんな職種でも、化粧・身なりについては、応募先の企業の雰囲気から逸脱しない程度にするのが大切です。中には、特に注意するべき業界もあります。

単に外見の良さや身だしなみ、清潔感を保つという観点以上に、取り扱うものが特殊であることから、化粧についても特別な注意が必要になってくるのです。新卒の人だけでなく、これから転職したいと考えている人は、希望する業界において適切な化粧・不適切な化粧の傾向がないか確認しておきましょう。

注意を要する業界の中でも、代表的なものを3つご紹介します。

【医療・介護業界】
医療・介護業界では、頻繁に動き回ったり、化粧直しのタイミングがなかったりすることから、薄い化粧や化粧をしていない人が多いです。また、業界自体も清潔感が求められる職種で、際立った個性は求められません。

だからといって面接に化粧をしないで臨むはNGで、面接も初対面の方と会うビジネスの場と考えて、適度な化粧を施すようにしましょう。この場合の化粧は最低限のマナー程度にとどめておきましょう。

【食品・化学業界】
食品業界や化学業界では、医療・介護とはまた違う観点から、化粧には気を付けなければなりません。商品への異物混入を避けるため、化粧が禁止されている場合もあるからです。

企業や現場によってそのルールは異なっており、工場に直接関わりがなくとも化粧に関するルールが決められていることもあります。このような業界の面接では、面接官が「採用後、化粧のルールを守れるのか」「そもそも化粧に関して厳格なルールがあることを知っているか」といった事柄を念頭に置いていることがあります。

よって化粧は控えめに清潔感のある程度にとどめ、誠実な印象を与えるようにしましょう。

【教育業界】
教育業界の仕事は、子どもとの関わりが主になります。特に年齢が低い子どもと接する仕事の場合、子どもは悪意なしに体や顔に触れてくるので、化粧が崩れたり、化粧が子どもに付いてしまうことも考えられます。

一方で、動き回る子どもたちを止めておくことは難しいので、化粧直しの時間が取れないことも多いでしょう。また、幼少期の子どもは周りの大人との関わりの中で喜怒哀楽を学ぶため、化粧が濃過ぎると表情を読み取りづらくなり、発達に影響を及ぼすことも否定し切れません。

このような理由から、現場では濃い化粧が避けられている場合があります。もちろん教育業界とはいえ、関わる相手は子どもばかりとは限らず、保護者などの大人と接する機会も多くあるでしょう。

よって適度な化粧は必要で、こうした教育や保育の関連企業では、「ナチュラル・真面目・親しみやすい」というイメージを与える化粧を心がけましょう。

化粧は自分を表現する「履歴書」だと考えましょう

履歴書をしっかりと準備することが大切なように、化粧にも事前準備が求められます。企業での面接を受ける際はナチュラルメイクが望ましいですが、ナチュラルメイクというのも単に「薄い化粧」のことではありません。

この場合のナチュラルさとは「すっぴんの自然な美しさが活かされている」ことでで、より健康的に見えることや、目鼻立ちが整って見えることが必要です。このように考えると、「すっぴんの自然な美しさを引き立て、アピールできるナチュラルメイク」イコール「自分のことを伝える履歴書」だと言えるでしょう。

もちろん、人によって雰囲気の「自然さ」や肌質は違いますし、その時のコンディションもありますので、ナチュラルメイクをしたから必ず人材派遣会社の面接に受かるわけではありません。例えば、塩顔の女性とハーフ顔の女性では、同じ化粧でも全く違うように見えることがあり、同じナチュラルメイクをしても面接では逆効果になることがあるのです。

自身の顔に合ったナチュラルメイクをすることで、面接官に好印象を与えられるようにしましょう。以下では顔のタイプ別の化粧例を紹介しますので、履歴書を書き上げるような気持で取り組んでみましょう。

どうすればよりよく自己PRができ、自分の魅力や積極性を伝えることができるのか考えてみて下さい。

【顔が薄い人の場合】
顔が薄い人は、眉毛や唇などが薄いほか、全体的に肌が色白であることが多いです。そのような顔立ちの場合、印象が薄くなると思われがちですが、化粧のポイントをしっかり押さえれば魅力をアップできます。

この場合は、「全体的に足し算をして化粧を完成させる」「ポイントを作って顔にメリハリ感を出す」「赤みを少し取り入れる」の3つを意識するといいでしょう。

【顔が濃い人の場合】
顔が濃い人が化粧をした時の悩みとして、「控えめにしても化粧が濃いと思われがち」「気が強く見えてしまう」などが挙げられます。顔が濃い人は目鼻立ちがくっきりしているので、化粧をするとそれがますます際立ちます。

そのため、化粧する際は「引き算」が肝心です。控えめに、ポイントごとに色を入れるイメージで化粧してみてください。

【吹き出物が多い人の場合】
吹き出物が多い人にとって、ナチュラルメイクは「ニキビ跡・ニキビ肌に化粧するのが嫌」「赤いポツポツニキビ、鼻の黒ずみを見られたくない」「ニキビが悪化する可能性がある」など、人一倍不安を感じることでしょう。このような場合のやり方として重要なのは、肌へのダメージをケアするような化粧を心がけることです。

よって、化粧品はできるだけ肌に優しいものを選ぶようにして、下地はベビーパウダーで代用するなど、肌へのダメージを最小限に抑えることが大切です。最近ではつけたままで寝ることもできる化粧品も多くありますので、チェックしてみて下さい。

(まとめ)人材派遣の面接ではどんな化粧をしていくといいの?

1.化粧によって「健康的で信頼できる人」というイメージを演出しましょう
面接官に好印象を与えるために、「健康的で信頼できる人」というイメージを演出できる化粧を心がけましょう。適切な化粧を施すことで良い印象を与えられれば、「採用したい!」と思わせる可能性も高まるでしょう。

2.面接向けの化粧方法を紹介します
基本的な化粧方法として、ベース化粧は主に血色感を意識しましょう。アイメイクはほど良いバランスを心がけて下さい。

今はマスクを着けることも多いですが、リップベースやリップコンシーラーで口元をしっかりアピールするのも大切です。

3.業界によっては化粧の仕方に注意しましょう
特に化粧に注意すべき業界もあります。医療・介護業界では薄めの化粧が多いです。

食品業界や化学業界では、異物混入を避けるため化粧禁止の場合もあります。また教育業界では、濃い化粧が避けられている場合もあります。

4.化粧は自分を表現する「履歴書」だと考えましょう
化粧にも事前準備が必要です。例えば、顔が薄い人は全体的にポイントを作っていく化粧をしましょう。

顔が濃い人は「引き算」でポイントに色を控えめに入れる程度にして下さい。吹き出物が多い人は化粧品はできるだけ、肌に優しいものを選びましょう。

著者情報

小松 元樹
プロフィール:転職コンサルタント。自身の転職経験から転職者により良い選択をしてもらいたいという願いから3年前に起業。多くの転職相談者にアドバイスをしている。
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